しかしながら、近年、スマートフォンの普及に伴い、自転車に乗りながらスマートフォンを操作する、いわゆる“ながらスマホ”による自転車事故が増加。
子どもを巻き込む自転車事故のうち“ながらスマホ”が原因とみられるものが、約2割を占めているという。
・自転車の施解錠とモバイル通信ネットワークを連動
オランダの大手通信事業者KPNは、オランダ交通安全協会(VVN)らと提携し、自転車の施解錠とモバイルネットワークのオンオフを連動させた、世界初の自転車用スマートロック「Safe Lock(セーフ・ロック)」を開発している。
「Safe Lock」は、専用スマホアプリで自転車用ロックを施解錠する“キーレススマートロック”を応用。
スマホアプリで自転車のロックを解錠すると、KPNのモバイルネットワークが自動的に遮断され、スマートフォンでの通話やデータ通信が利用できなくなり、サイクリングを終えて施錠すると、モバイルネットワークが再びつながる仕組みだ。
・サイクリング中の“ながらスマホ”を防ぐ画期的なツール
「Safe Lock」は、2017年夏、実証実験を行ったのち、2017年末までに、KPNの契約ユーザーを対象に、定価100ユーロ(約1万2,460円)で販売を開始する方針。
サイクリング中の“ながらスマホ”を強制的に妨げ、自転車事故を未然に防ぐための画期的なツールとして注目されている。
Safe Lock