今回取り上げる「Bodyscape」も、かなりスゴイ。人の動きに合わせて照明が点灯するという、SF的雰囲気満載のコスチュームだ。
・皮膚張力の原理に基づき開発
「Bodyscape」は、ロサンゼルスを拠点に活動するクリエイティブデザイナー、Bahnaz Farahiによって考案された最新のファッションプロジェクトだ。立体的な形を作り出すために、3Dプリントを採用。近未来的なフォルムの形成に成功している。
本体にはジャイロスコープを搭載。これが着用者の肩の動きを追跡し、動作に合わせて全体に施されたLED照明が点灯する仕組みだ。
Farahi氏は、1861年に皮膚解剖学者のカール・レンジャーが発見した、皮膚張力の位相的経路に基づき、本品を開発したという。3D印刷物は本来硬く壊れやすいが、皮膚の最小張力線にマッピングされている場合は、最大力が垂直方向に加えられ、平行線が本体の動きに伴って、たわむことができる。その結果、身体が及ぼす力に応じて、さまざまな照明パターンが現れるのだ。
・めざすは対話型の照明システム
Farahi氏が掲げる「Bodyscape」の目標は2つ。1つは、3Dプリントによるファッションアイテムのレベルアップと普及。もう1つは、これまでにない対話型の照明システムを、作り出すことにあるのだとか。
ファッションも単なる装飾から、インタラクティブの時代へ。より創造性に富んだアイテムが、これからの主流になりそうだ。
Bodyscape