そんな気分を吹き飛ばすために登場したのが、今回ご紹介する「レニピ」だ。世界初の雨に特化した、雨を楽しむ人のためのウェブメディア。多彩な記事によって、雨に対するマイナスイメージを払拭し、雨が好きになるような提案をしていくという。
提供元は、2015年設立のamidus。プラットフォームビジネスグループ/グループディレクター、浦田 友恭(うらた ともやす)氏が、取材に応じてくれた。
・雨の楽しみ方をいろいろな角度から提案
Q1:まずは、このようなメディアを提供するに至ったきっかけから、お聞かせください。
弊社は新規事業開発の企画・推進・コンサルテーションを行っているのですが、さまざまな業界の方々とお話するうちに、あらゆるジャンルの企業が雨に悩んでいて、効果的な対策を打てない、ということに改めて気が付きました。
実際に調べてみると、実は日本の1/3は雨の日ということが分かりました。(中略)この1/3をも占める雨の日の経済を活性化する、つまり“アメノミクス”を実現すれば、日本の経済活性化につながると考え、このプロジェクトがスタートしたのです。(中略)
そこでまず、最初の打ち手として、どうしてもマイナスになりがちな雨のイメージを変えるところから始めようと思い、このメディアを立ち上げました。
Q2:「レニピ」とは、どんなメディアなのでしょうか。コンテンツの内容について、詳しく教えてください。
「レニピ」は、「レイニーピーポー / 雨を楽しむ人たち」の略称です。雨の楽しみ方をいろいろな角度から発信し、レイニーピーポーを増やしていくメディアです。
例えば、「雨の名勝負」というコンテンツでは、雨の日に起こったスポーツの奇跡を特集し、客足がどうしても落ちてしまう雨天観戦の醍醐味を伝えています。また、「レイニーソング」では、さまざまな業界で活躍する人に、雨の日だからこそ聴きたくなる名曲を3曲選んでもらい、それをその人の雨の日エピソードとともに伝え、楽しみ方を提案しています。
雨って実は悪くないよな。そんな風に前向きに雨を捉え、雨の日こそ外に出て、楽しく過ごしていくレニピを、もっと増やしていければ、と思っています。
・雨の日経済活性化に向けてさまざまなプロジェクトを展開予定
Q3:制作にあたって最も苦労しているのは、どんなところでしょうか。
そもそも「雨を楽しむ」という概念自体が、根付いていないので、このメディアでそこをどう読み手に伝えていくか、という点に非常に苦心しました。
特に留意したのは、インターフェイスを極力わかりやすく、そしてシンプルにすることです。尖った内容の上に、尖ったデザインだと抵抗が大きいと思ったので、メッセージが複雑な分、見た目のわかりやすさには、特に気を遣っています。
Q4:折しも今は雨のシーズンですが、梅雨明け以降は、どのような展開をされるおつもりでしょうか。今後のコンテンツ展開について、教えてください。
梅雨が明けてもすぐに秋雨の時期が来るので、季節に合わせてコンテンツを、“五月雨”式にどんどん増やしていきます(笑)。
具体的には、「レイニーラボ」というプロジェクトページを、立ち上げる予定です。臭いが気になりがちな雨の日専用の香水(レイニーフレグランス)の開発や、雨の日専用の旅行パッケージ(レイニートラベル)の企画展開など、BtoB向けの雨の日を盛り上げるプロジェクトページを開設し、よりダイレクトに雨の日経済の活性化を、メッセージとして伝えていこうと思っています。
他にも、某タレントさんと組んだ夏休みの自由研究に役立つようなレイニーサイエンス企画、地方創生も絡めた雨の日アート企画など、多数の記事・イベント企画が進行中です。
メディアのリリースは、6月7日。関東梅雨入りの日と合わせたとのこと。ユーモラスな精神は、コンテンツにも十分生かされている。ぜひ、チェックしてみて。(取材・文 乾 雅美)
雨を楽しむ人のウェブメディア レニピ