調査レポート「American Camper Report(2016年版)」によると、2015年の1年間に1回以上キャンプに出かけた人は全米で4,000万人を超え、その規模は6歳以上人口の14%に相当する。
・私有キャンプ場に特化したP2P型オンラインプラットフォーム
米ニューヨークで創設された「Tentrr」は、“Airbnbの私有キャンプ場版”ともいえるP2P型のオンラインプラットフォーム。
ウェブサイトのインターフェイスは空き部屋マッチングサービス「Airbnb」と似ており、私有地のオーナーが、農場や山など、キャンプ場として貸し出したい場所を投稿し、一般の利用者が条件に合ったものを選んで、オンラインで予約する仕組みとなっている。
「Tentrr」の特徴は、キャンプ場のオーナーと利用者をオンラインでマッチングするのみならず、利用者が快適に過ごすことのできる“インフラ”として、独自のテントキットを各キャンプ場に設営している点だ。
このテントキットには、折りたたみ式ベッド、テーブル、調理器具、簡易トイレなどが備えられており、利用者は、食料を持ち込むだけで、キャンプが楽しめる。
・オンラインマッチングとリアルなインフラを融合させたサービス
キャンプ場と利用者を直接つなぐプラットフォームとしては、米国28万カ所以上のキャンプ場を網羅する「Hipcamp」などもあるが、「Tentrr」は、オンラインプラットフォームとテントキットというリアルなインフラを組み合わせている点で、さらに一歩すすんだサービスといえるだろう。
Tentrr