なぜ日本が選ばれたのか。同サービスは当初iOSでサービスを始め、その後Androidにも広げるなどiOS重視の姿勢が見られ、iPhoneが日本で人気であることに着目した。さらにSquareのデザイン性が日本人のセンスに受け入れられると見込んだようだ。同社CEOでTwitter共同創設者としても知られるJack Dorsey氏は「デザイン、研究開発、伝統の長い歴史を持つ国である日本にSquareを紹介できることを誇りに思う。そうした日本の方々とSquareは価値観を共有することができる」と語る。
モバイル決済に馴染みがない人のために説明すると、Squareはアカウントを作成すると、スマートフォンやiPadなどの端末でクレジットカードでの支払いを受け入れられるようになるというものだ。Squareリーダーと呼ばれる小さな装置を使用する場合の決済手数料は3.25%、カード番号を手入力で利用する場合は3.75%となっており、その他の利用料は発生しないので個人事業主にもカード支払いの受け入れを容易にしてくれる。
日本でのモバイル決済は、NTT DocomoやKDDI、そしてSquareの最大のライバルPay Pal(Softbankと提携)がすでにしのぎを削っている。Squareは今回の日本での事業展開にあたり三井住友と事業提携しており、市場にどう食い込むか注目したいところだ。
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