しかし、夜更かししたり、外国に旅行したりすると体内時計は狂ってしまう。その乱れは睡眠障害などを引き起こし、心身へのダメージにつながる。
その対策として、米国カルフォルニア拠点のスタートアップが開発を進めている「Circadia」を紹介しよう。睡眠パターンなどを追跡して、ライトでリズムの調整を図るというものだ。
・睡眠を分析
体のリズムを整える上で重要な要素となるのが「光」と「睡眠」。人の体は光を浴びることで目覚め、質の良い眠りをとると健康的に過ごせる。
そこに着目し、Circadiaは睡眠トラッカーとセラピーランプ、アプリがセットとなっている。トラッカーは非接触型で、近くの壁にかけるだけで睡眠中のユーザーの心拍や体温、呼吸状態、いびきの有無などをモニターする。
そうした情報はスマホアプリにワイヤレスで集められ、 質のいい睡眠がとれているか、体内時計に狂いが生じていないかなどが分析される。そしてユーザーの概日リズムと理想の概日リズムをグラフで表示し、就寝時間など調整すべき点をアドバイスする。
・ライトで注意力アップ
また、睡眠データを元にCircadiaはユーザーに合わせたライトセラピーを提供する。起床後20分ほどライトを近くにおくことで覚醒を促し、活力・気力を活性化させるのだという。
ライトには夜に安眠を誘うモードや、時差ボケを調整するモードなども用意されている。日中、デスクワークなどをしているときに眠くなることがある場合には、注意力をアップするモードを使うとよさそう。
Circadiaは現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで資金を調達中。今なら睡眠トラッカー、ランプ、アプリ(iOS、Android)のセットが189ドル(約2万1000円)〜となっている。
睡眠は十分とっているはずなのに体がだるい、やる気が起こらないなど、実はそれは体内時計の狂いが原因なのかもしれない。心当たりのある人はチェックしてみてはどうだろう。出資期限は7月6日。
Circadia/Kickstarter
https://ksr-video.imgix.net/projects/2982007/video-788660-h264_high.mp4