しかし、経験のある読者もいるかと思うが、子ども向けのプログラムを探すとなれば、口コミやインターネット検索に頼らざるを得ない。評判はどうか、マッチする日時に空きがあるかどうかなどを調べるプロセスはなかなか手間がかかる。
そうした状況をなんとかしたいと2016年にNYで始まり、いま人気を集めているのが「KidPass」。ユーザーは900以上のアクティビティから好きなプログラムをネット予約できるというもの。そのKidPassがこのほど510万ドル(約5億7000万円)もの資金を調達し、今後はロサンゼルスやサンフランシスコなどへとサービスエリアを拡大する。
・気軽に“お試し”できる!
KidPassはKidvilleやGymboree、YMCAといった名の知れた企業だけでなく小規模のサービスとも提携し、約900のアクティビティを扱う。音楽や工作といったアート、水泳やサッカーなどのスポーツ、サイエンスクラスなどとかなり充実している。
ユーザーは場所や時間帯、子どもの年齢、アクティビティのカテゴリーなどでフィルターをかけられるので、検索にかかる手間と時間を省くことができる。また、気軽に“お試し”ができるのもこのサービスの特徴だろう。
・クレジット持ち越しも可
KidPassは定額制で、月額49ドル(約5400円)から。料金に応じてクレジットが与えられ、例えば49ドルだと10クレジットとなる。それぞれのアクティビティーには必要なクレジットが表示され、1〜2クレジットを要するものもあれば、キャンプのように10クレジットかかるものもある。
クレジットは3カ月有効なので、親の都合で利用が少ない月があってもお金を無駄にすることはなさそうだ。
・利用は右肩上がり
2016年のサービス開始以来、KidPassには2万以上の世帯が登録し、予約件数は10万件にものぼる。利用が右肩上がりと絶好調なことをうけ、このほど510万ドルを調達した。
この資金をもとに、今後は前述2都市とシアトル、ボストン、フィラデルフィア、ワシントンD.C、シカゴといった主要都市にサービスを広げる。
アクティビティを提供する側にとっても利用者増につながるとあって、まさにwin-winのこのサービス、日本にもこうしたオンラインマーケットがほしい、という声が聞こえてきそうだ。
KidPass