Google Cardboardは気軽にスマホでVRコンテンツが楽しめることで有名だが、同じく段ボール製のゴーグルでARが楽しめるようになる時代がやってきそうだ。先日Kickstarterに登場して1日で目標金額を獲得した「Aryzon」にはそんな可能性を感じざるを得ない。
・自宅でARコンテンツを気軽に楽しめる!
Aryzonのキットは小さな段ボール箱でやってくる。中身は複数枚の反射鏡、3Dレンズ、映像複合用ガラス、スマホの調整パーツ、イメージ投影用のシート、そしてそれらとスマホを支える段ボールフレームだ。
スマホのカメラとセンサーデータの融合により、実際に目の前に存在する物の位置を把握し、アプリ上の表示させたいイメージをまるでその場に存在するかのように立体で映し出すことができる。もちろん動く。
・オリジナルコンテンツのアップロードも可能?
Aryzonのアプリでは基本的にはすでに決まったコンテンツをダウンロードして投影することになるが、自分で制作したコンテンツファイルをアップロードして自分だけの3Dコンテンツを楽しむことも可能になる。また公開されるSDKをもとに開発者の人たちはAryzonゴーグル向けの独自アプリも公開できるようになるため、今後の普及に期待が寄せられている。
VRの場合もそうだが、コンテンツが充実しなくてはデバイスもただの段ボール箱になってしまう。本格的なMicrosoftのHoloLensほどの性能には追いつかないかもしれないが、コンテンツが強化されれば、それに近いAR体験が可能になるだろう。
Kickstarterでのキャンペーンは2017年7月3日まで継続される予定で、このゴーグルのキットは1つ29ユーロ(約3500円)で注文ができる。ARを試してみたい人の導入用としてはピッタリのアイテムといえるのではないだろうか。
Aryzon/Kickstarter