撮影された写真は、“場所”と“時間”の両方の情報によって関連付けられ、ユーザーがその撮影された場所に行くと、その写真を呼び出すことができる。撮影された写真は、撮影当時と同じ位置やアングルで、現場で再現されることになり、ユーザーは過去の思い出をまざまざと追体験ができるようになる。いわば、写真を「自分のスマートフォン内に保存する」というより、「撮影された空間に残す」というようなイメージだ。
“空間に残された過去の自分の写真”と、“現在の写真”をその場で合成することもでき、既存の写真に座標を登録して、新たに空間に配置することも可能だ。もちろん、自分が撮影した写真だけでなく、友人など他の人が空間に残した写真を見ることもできる。また、データはクラウド内に保存されるため、スマートフォンのデータを紛失したり、機種変更した場合でも写真は残り続けるので安心。
「写真を時空に残して、多くの人と共有する」というアイデアは、観光地を訪れた人が、現地の今の様子と過去の写真を見比べたりというように、“空間に配置された写真”を、情報を補完する素材として活用するような応用が考えられそうだ。
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