カーネギーメロン大学Future Interfaces Groupのチームが開発中の「Electrick」というスプレーは、ほぼどんな表面でもスプレーしただけでタッチスクリーン化してしまうというからスゴイ。
小さなスクリーンに限らず、大きさもさまざま、壁や玩具、家具、自動車のハンドルからギターまで、タッチスクリーン化できるという。
・スプレーで電気伝導コーティング
使われている技術は“電界断層写真術”。スプレーには伝導性プラスチックやカーボンフィルムなどが含まれていて、オブジェクトをスプレーすることで電気伝導コーティングされた状態になる。
コーティングされた範囲に電極が生じ、電流と電圧を感知するようになる。範囲内のポイントに触れると、生じた電流や電圧を検知。タッチされた1センチ以内のロケーションを推測する。モニター画面と連動し、特定されたタッチポイントを表示。
・ギターや車のハンドルでも実験
もちろん、スマートフォンなどの通常のタッチスクリーン機能ほど正確性はないが、ボタンやスライダーの役目を果たすのには十分。
これまでの実験で、1.2×2.4メートルの壁、車のハンドル、ギターなどで動作確認実験をおこなってきた。
また、スマートフォンケースをタッチスクリーン化して、ユーザーがカスタマイズ可能なゲームコントローラーにする試みもトライされたようだ。
・ものづくりが趣味な人にピッタリ!
2017年5月6~11日にコロラドで開催された“CHI 2017”というイベントで、研究成果がお披露目されたとのこと。
コストもかからず、スプレーを吹きかけるだけというお手軽さが魅力。真空成形や3Dプリント、模型鋳造など、ものづくりが趣味な人にピッタリそうだ。
Electrick