いや、むしろ現金を入れる財布とは別にカード入れを持ち歩いている人もいるほどである。言い換えれば、それだけカードというものはかさばる。
クレジットカード、デビットカード、キャッシュカード、ポイントカード……。別にコレクションしているわけではないのに、どんどんカードばかりが増えていく。現代特有の悩みである。
ならば、それらをすべて1枚にしてしまおう。
30枚が1枚に
アメリカ・カリフォルニア州オレンジの企業がこの度開発したのは、「Fuze Card」というものだ。
これは、最大30枚の各種カードを集約できるデバイス。それ自体がカードとして使用できるのだ。
クレジットカードやデビットカードに限らず、各種会員カードなどもFuze Cardに読み込んでしまう。製品表面のボタンを押して使いたいカードを選択し、あとはそのまま「いつものカード」として使う。
磁気ストライプやEMVチップ、NFCにも対応しているから、Fuze Cardが1枚あれば困ることはないというわけだ。
電子機器だからバッテリー容量というものがあるが、1日4~5時間の使用で最大30日間のスタミナとのこと。それが尽きれば、ワイヤレス充電で電力を補充すればいい。
使用履歴を位置情報付きで
この製品、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」にて129ドル(約1万4,000円・EMV対応版)からの出資で提供を約束している。
ワイヤレス充電が確立されたからこそ生まれた新製品と言えるが、現代人を「カードの波」から救ってくれる逸品としてこれからも注目するべきだろう。
また、Fuze Cardをひとつの「防犯用品」として見なすこともできる。というのも、これはスマホと連携して使用履歴を位置情報付きで表示したり、紛失時にデータを消去することができるのだ。
今後、世界的な普及が期待される製品である。
Indiegogo