海や川、湖などでの水難事故による死者は、残念ながら毎年出ている。これは黙認できることではない。ひとりでも多くの人を救おうと、毎年各自治体が対策を講じている。
安全な海のレジャーを確立するために、最先端テクノロジーは何ができるのだろうか。
救命具を上空から投下
2015年、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に興味深いドローンが登場した。
海上に離着水できる「Splash Drone」というものであるが、これは撮影はもちろん、ペットボトルや発煙筒といった軽量貨物を運搬できるように設計されている。
そのSplash Droneの進化版、Splash Drone 3がこの度登場した。ライフガードとしての役割をより強調したメジャーチェンジである。
最大運搬重量は2.5ポンド(1.13kg)。ドローンの下方を映し出すためのカメラが搭載されているため、モニターで狙いを定めて荷物を投下することができる。
海上で溺れている人に対して、救命具を正確な位置に落とす。これは目視飛行だけでは非常に難しいが、Splash Drone 3はその問題を解決している。
日本でも活躍の可能性
今回Kickstarterに出展されたのは、「Auto」と「Fisherman」の2種類。ハイグレードタイプのAutoは、1,399ドル(約15万5,000円)からの出資を受け付けている。
なお、ドローンが物資を上空から落下させる行為は、我が国日本の航空法では「物件投下」になる。これには国土交通省の承認が求められるが、その目的が社会にとって有益である場合は承認の可能性が大いにあるのではないか。
現に、物件投下の面でのドローン活用が模索されている。Splash Drone 3が日本の空を飛翔し、大いに活躍する光景が現実になるかもしれない。
Kickstarter