これには、液体を活用して放熱を促す“冷却パイプ”である「ヒートパイプ」が使われている。この「ヒートパイプ」は、ハイスペックなノートパソコンなどに搭載され、発熱した機体の熱を逃がす働きがあるが、「MEDIAS X N-06E」では、スマートフォン機体としては世界に先駆けていち早く導入。液晶画面の裏側にあるプロセッサの隣に接するように配置されたパイプ内には、純水が注入されており、プロセッサ周辺が熱を帯び始めると、水が蒸気となって放熱を促し、熱を拡散させるようになっている。
ただし、あくまでも短時間の温度上昇を抑えるもので、高熱にならないというわけではない。とはいえ、より長く、高速の動作を保つことができるのは、スマートフォンユーザーにとっては助かるだろう。「MEDIAS X N-06E」で「ヒートパイプ」の有用性が確かめられたなら、今後他のスマートフォンにも積極的に導入されていくかもしれない。
MEDIAS X N-06E