スマホは極めて手軽なデジタルカメラだ。常時ズボンのポケットやハンドバッグに入れられているのに、誰も「スマホがかさばって邪魔」とは考えない。もはやスマホは人体の一部と化しているようなものだ。
そしてスマホに内蔵されているカメラは、年々性能が向上している。だが、その能力をより引き出すためには外付けレンズも必要である。
・スマホで手軽に理科研究
中国の開発者が「iMicroscope R」という製品を発表した。
これはスマホに取り付けるマイクロスコープである。最大300倍の拡大撮影に対応するという。
重量はわずか8g。だがその性能は本格的だ。ボールペンの先、繊維、腕時計の歯車、さらには蚕の卵まで液晶画面に拡大表示してしまう。
微生物の観察にも、iMicroscope Rは大活躍だ。昆虫や植物の花弁を撮影することも構わない。撮影の際は専用アプリを用いて行う。
また、スマホ本体への設置に使う吸着パッドは、ヤモリの足の裏を研究して開発されたものだという。テープのようなものは一切使わず、繰り返しの脱着が可能だ。
・キャンペーンは大成功
この製品はクラウドファンディングサービス「Kickstarter」において、59カナダドル(約4800円)からの出資枠を用意している。
ちなみにキャンペーンの目標額は5000カナダドル(約41万円)だが、期限残り36日の時点でその3倍以上もの資金を集めてしまった。
このような意欲的かつ斬新な外付けレンズは、これからもクラウドファンディング界隈を賑わせ続けるに違いない。
Kickstarter