そんななか、スイスのチューリヒ大学では現在、民間企業の協力を得て、ヒューマノイドロボット「Roboy Junior(ロボーイ・ジュニア)」の開発プロジェクトが進行中だ。
・EU初の擬人ロボット
いずれ我々人間と生活空間を共にするであろう次世代ロボット、「ロボーイ・ジュニア」。
EUによる資金援助により発足したヒューマン・ブレイン・プロジェクト初の擬人ロボットとして注目を集めている。
・人間に最も近い“パーフェクトロボット”
まるで人間の子供のような可愛らしい出で立ちのそのロボットの体内は、48個のモーターのほか、人間のものと類似の骨格や筋肉、腱により構成され、骨格や筋肉、腱は人間の体内と同様に配列されている。その振る舞いは人間と遜色ないレベルであるという。
非常にスムーズかつ自然な動きが可能であり、同研究プロジェクトが手がける10の神経ロボットの中で傑出していることから、“パーフェクトロボット”として位置付けられている。
・今後は「可動性」「コミュニケーション」「VR」がキモ
今後は、「可動性」「コミュニケーション」「VR」の3点に焦点を当て研究を進めていくそうだ。
「可動性」の面では、まず機械学習の理論に則りつつ人間サイズの足を作ることが課題である。そのうえで、小さくて頑丈な足にフィットした筋肉を開発する予定だ。
一方「コミュニケーション」の面では、ロボットの認知能力を拡張することで、人間との流暢な会話環境を実現する。
さらに研究者らは、VR技術を通じて人間がロボットの振る舞いを模倣し、両者が共創する空間を生み出すという構想を表明している。
Roboy