・プロトタイプを改良し、商業化利用を目指す
同社では2年半前、オーストリアのウィーンでプロトタイプをお披露目したが、そこからデザイン面、エンジニアリング面両方において、数百に渡る改良を施し、商業化利用できる車の実現を目指してきた。
チームメンバーのJuraj Vaculik氏らによって、車と飛行機両方の現行規制のコンプライアンスを満たすように心を砕いてきたという。
・自動車モード、フライトモードの切り替え
自動車モードでは、パッと見たところ、二人乗りのスポーツカータイプの自動車。翼は機体後方に折りたたまれた状態。
プロトタイプの時点では、内装部分にフライトゲージやたくさんのダイアルが設置されていて、自動車というよりは飛行機のコックピットのような感じだった。
しかし、最新版では運転ハンドルが搭載され、モニター付きの車のダッシュボードといった様相になっているようだ。
ボタンをタッチするとフライトモードへ変形し、折りたたまれた翼が広げられ、前輪と尾翼・プロペラが連動して推進力を生み出し飛行する。運転には自動車免許に加え、飛行機の運転と同様に、特別なライセンスが必要になることだろう。
・モナコで開催の自動車フォーラムでデビュー
「AeroMobil」の最新版は、2017年4月20~23日にモナコで開催された“Top Marques Grimaldi Forum”でデビュー。年内にプレオーダー受け付け開始の見込み。
実現すれば、滑走路までは車で運転し、滑走路からは飛行機タイプに変形して飛行移動する、というようなことが現実になる。
道路構造や事情に関係なく、個人利用の中距離の移動がスムーズになり、これまでの常識をグルッと変える旅行や移動が可能になるだろう。
AeroMobil