・1秒に100回ものデータ取得!
NFL選手協会は、心拍数から睡眠の質に至るまで、身体のコンディションを管理するリストバンドの製造を手掛けるテック企業Whoop社と提携を行う。米Bloombergによると、Whoop社のリストバンドを選手が身に付けることで、その選手の心拍数を始めとする詳細なフィジカル状態がリアルタイムで把握できるようになるという。
このリストバンド、1秒当たり100回ものデータを取得するという優れもの。その情報は瞬時にモバイルやウェブに送られ、分析される。こうした詳細なデータは選手やコーチにとって、体調管理や怪我からの回復、次の試合への準備を行う上で貴重な情報を提供してくれる。
・フィジカルデータがビジネスに
さらには、選手たちは事前に同意のもと、こうした自身のデータを他者へ売ることもできる。身体のメカニズムを解き明かす上でバイオ系の研究機関にとっては有用なデータだろうし、実況中に個々の選手の詳細な情報を視聴者に提供したいテレビ局にも大きなニーズはあるだろう。
一方、Whoop社にとっても、全米で最も人気を誇るスポーツ、アメリカン・フットボールの選手たちが試合中常に自社の商品を身に付けてくれることで、その宣伝効果は計り知れない。もちろんNFL選手のみならず、一般にも購入可能、価格は一つ500ドル(約5万6000円)だ。
試合中のプレーや勝敗だけでなく、その間に刻々と変化する選手たちのフィジカルデータそのものまでビジネスになる時代。思わぬところにチャンスは転がっているのかもしれない。
Whoop
NFL Players, in a First, Can Sell Health Data in Deal With Whoop