もともと、この装置はウィンドサーフィンやカイトサーフィンを楽しむために風の状態を把握できるように、と開発された。設立者の1人は「天気予報は往々にして当てにならないし、カバー範囲も物足りない。“いい風”が吹いているとき、仲間内で共有できる術が欲しかった」と話す。そうして2011年に開発プロジェクトが始まったわけだが、すぐにチームは気象データのリアルタイム共有化の需要が様々な分野であることがわかった。例えば、研究、農業、救急サービス、ゴルフ、モータースポーツなど。「用途は異なっても現場の気象情報を必要としているのは一緒」と設立者は話す。
そうした需要を踏まえ、Shakaは単なる風速計ではなく、クラウドソースの“世界最小のウェザーステーション”を目指すことになった。そのために今後は気圧や湿度を計測するセンサーを加え、Android対応のアプリ開発も行う。従来の高価でインターネットに接続できない携帯式ウェザーステーションに取って代わることを目標としている。
風速計としてのShakaは現在、プレオーダーを69.90ドルで受け付けている。アプリは無料だが、将来的にはよりサービスの幅が広い有料バージョンも展開したい考えだ。
Shaka