自動車のメーカーとして知られるホンダだが、原動機や農業機器なども手がける。
数年前にヨーロッパで“ロボット芝刈り機”「Miimo」を発売したが、このたびアメリカでもローンチされるようだ。
「Miimo」は、リチウムイオンバッテリーで動作し、マイクロコンピューター、タイマー、センサーを搭載している。
・“境界線ワイヤー”の電磁波を検知
ユーザーはまず最初に、“境界線ワイヤー”を設置する必要がある。ここからは電磁波が発せられ、これをロボットが検知し、境界線を越えてさまよい出ないようにするためだ。また、樹木や花壇などの障害物を避けさせる効果もある。ワイヤーは地中、地表のどちらにでも設置可能だ。
内蔵の360度センサーが人間やペットといった障害物を検知すると、自動的に接触ポイントとは異なる方向へ立ち去る安全システムも心強い。
・タイマー設定やモードの選択も可能
タイマーは夜/昼モードや“季節タイマー”の設定もできる。例えば草の生育が早い春には、より頻繁に刈り取りをおこなう、といった具合だ。
パワフルな牽引力を誇り、25度のスロープを上ることもできる。旋回するスチールブレードは、時計回り、反時計回り両方に回転でき、スムーズな動きを実現した。また、刈り取った草を細かくして、天然の肥料として用いるオリジナル機能も保有。
動作モードは、“Random(境界線内をワイドアングルに動き回る、広範囲にピッタリのモード)”、“Directional(狭い角度でターンをする、狭い範囲の刈り取り向きのモード)”、“Mixed(2つの混合モード)”のほか、 “Spiral(あるエリアだけ集中的に動くモード)”、“Edge(境界線上を先に刈り取るモード)”などからニーズに合わせて選択ができる。
・盗難防止機能も
盗難防止機能も搭載されていて、業務作動中にロボットが持ち上げられるとアラームが鳴り、自動的にスイッチがオフになる。これを再起動するには、固有のPINコードを入力しなければならないという仕組みだ。
・パワーの異なる2モデル用意
「Miimo」は、「HRM 310」「HRM 520」の2モデルを用意。サイズは65×55×27cmで変わらないが、両者はバッテリーの容量が異なり、11.6 kgに対し11.8 kgとその分だけ「HRM 520」の方が少し重い。
ロボットはバッテリー残量が30%以下になると、自動でチャージステーションに戻るようになっており、「HRM 310」は最大約30分で0.2ヘクタール範囲、「HRM 520」は約60分で0.3ヘクタール範囲の使用が可能だ。チャージは120V電源でおこない、動作時間と同程度の充電時間がかかる見込み。
前者は市場予価2,499ドル(約27万1000円)、後者は2,799ドル(約30万4000円)。
Miimo