そこで先日Googleは、Webブラウザ上で機能するプラットフォーム「WebVR」を、GoogleのVR機能「Daydream」を搭載しないAndroidデバイスでも使えるよう変更を加えたのだ。
・アプリも高額デバイス不要!Chrome上でVRが体験できる?
今回の変更で何を意味するのかと言うと、1000円ほどで買える「Google Cardboard」のような段ボールVRデバイスですらこのWebVRコンテンツを楽しめるということだ。ユーザーは対応デバイスにスマホをセットし、Chromeを開き、WebVRページにアクセスするだけで簡単にVR体験ができてしまう。
わざわざアプリをダウンロードする必要もなく、マルチプレイ対応の卓球ゲームやロボット探しゲーム、声の指示で好きな地名に行けるVR観光ツールなどユニークなコンテンツを楽しめる。どれもクオリティーが高く、Webブラウザコンテンツと言えど侮ってはいけない。
・「Web VR Experiments」内でコンテンツも増え続ける
Googleは合わせて「Web VR Experiments」というショーケース・サイトも公開している。ここでユーザーは並べられたコンテンツの中から自由に好きなもの選べ、ディベロッパーは開発したコンテンツを公開することも可能なのだ。
時に一般のGoogle Cardboard対応アプリは質が悪いものも出回っているのだが、こうしてGoogleサイトの傘下でコンテンツが増えていくということは、ある程度の質も期待できるのではないだろうか。なお、現状iOSでも動作することは確認できたが、反応が鈍くなってしまうようだ。
今回のアップデートは、少しでも多くの人にVR体験をしてもらいたいというGoogleの意図の現れとも言える。Google Cardboardデバイスを持っている人はぜひ試してみてはどうだろう?
Web VR Experiments
Google Cardboard