自分がパーキンソン病や後発生アルツハイマー病といった病気になる可能性があるかどうかを知りたい。そうした思いに応えるサービスを展開しようとしているのが米の遺伝子解析サービス「23andMe」だ。
解析結果など健康関連情報の提供について、2013年に米食品医薬品局(FDA)から一時的に停止措置を受けていたが、このほどパーキンソン病など10疾患について許可がおりた。
・検体を送るだけ
これを受け、米国在住の人は23andMe の検査キットを取り寄せて唾液を採取して送り返すだけで、自分がそうした疾患のリスクを抱えているのかがわかることになる。
なるべく健康に生きたいという思いの裏返しで、病気のリスクは気になるもの。リスクがないとわかれば安心するだろうし、リスクを指摘されても早めの措置をとるなどポジティブな対応をとることもできる。
・結果の活用は個人次第
今回許可を受けた疾患は、パーキンソン病、後発生アルツハイマー病、セリアック病、α1アンチトリプシン欠乏症、原発性ジストニア、第ⅺ因子欠乏症、タイプ1ゴーシェ病、グルコース6リン酸脱水素酵素欠損症、遺伝性ヘモクロマトーシス、先天性血栓性素因。
ただし、FDAの担当者が「遺伝子リスクがあっても必ずしも発症するとは限らない」と述べているように、結果はあくまでも情報。それをどう活用していくかというのは個人の判断に委ねられることになる。