2006年には、英メディア企業スカイの傘下にある「The Cloud Networks」の無料WiFiサービスが開設され、5万人以上のユーザーに利用されてきた。
・1Gbpsの高速WiFiサービスが今秋スタート
シティ・オブ・ロンドンの行政執行機関であるシティ・オブ・ロンドン自治体は、2017年4月、英携帯電話事業会社ボーダフォンとスペインの通信事業者テレフォニカによる合弁企業CTILと、新たな無線ネットワークの構築および運営につき、15年間の契約を締結した。
CTILは、テレフォニカ傘下の携帯電話会社O2との提携のもと、シティ・オブ・ロンドン内の街灯柱や道路標識、監視カメラ、ビルなどに、4G(第4世代移動通信方式)の小出力携帯電話基地局(スモールセル)を設置。
2017年秋までに、既存の無料WiFiサービスに代えて、1Gbpsの高速WiFiサービスを提供しはじめる計画だ。
この新サービスは、ユーザー登録を1回行えば、誰でも無料で利用でき、ビデオ通話や動画のストリーミング、ファイルのダウンロードなどが、スムーズに実行できるという。
・日本でも広がる無料WiFiサービス
日本でも観光庁が、訪日外国人旅行者向けの無料公衆無線LANの整備を促進する方針を明らかにした。
シティ・オブ・ロンドンでの先進的な動きは、日本国内での無料WiFiサービスのさらなる展開においても、参考になりそうだ。
City of London