戦後復興期はオート三輪というものがあったが、今はその形態自体を見かけることが少ない。だが、三輪にはまだまだ可能性がある。それを証明してみせた製品が、クラウドファンディングサイト『Indiegogo』に登場した。
パーソナルモビリティ『TRANSBOARD』である。
最高時速35km
この乗り物は、前二輪後一輪というデザインを採用している。
出力500Wのモーターを搭載し、二輪タイプより重量がかさむにもかかわらずパワフルな走行を可能にしている。スピードは時速22マイル(約35km)だ。最大走行距離は25マイル(約40km)である。
パワー0%から満タンにするまで要する充電時間は6時間というから、充分日常生活での使用に耐え得るものだ。さらに、ボード部の中央を山折りにして自力で牽引することもできる。
値引き枠に出資者殺到
前部の二輪にはショックアブソーバーがついていて、段差や悪路での走行も安定的なポジションを保つことが可能だ。
この斬新なパーソナルモビリティは、期限残り13日の時点で目標額の約220%、6万5,000ドル(約720万円)を調達している。価格は1台499ドル(約5万5,000円)という枠があったが、こちらはすでに埋まってしまった。代わりに549ドル(約6万1,000円)の枠が用意されている。もちろん、これも200台のみの限定である。
パーソナルモビリティの新しい形を提示した製品として、TRANSBOARDは大いに注目されているが、道路交通法の関係で日本で使うのは難しいかもしれない。
Indiegogo