そこで待たれているのが“階段をのぼれる車椅子”。スイスのZurichで2015年にプロトタイプ「Scalevo」という車椅子がローンチされたが、さらに改良が進められたものが「Scewo」だ。
・SF映画に出てきそうなスタイリッシュな見た目
Swiss Federal Institute of Technology (ETH)やZurich University of the Artsの学生のチームが手がけている。
旧バージョンに比べて、グッとすっきりとスタイリッシュな見た目になった。まるで、SF映画“X-Men”にでも出てきそうだ。
・大きな車輪とキャタピラを併用する
「Scewo」には、2つの大きな車輪とゴム製のキャタピラを搭載。電動二輪車セグウェイスタイルのバランスシステムを採用している。
フラットな地面では車輪で移動し、専用ジョイスティックか、体の重心移動でバランスをとる。階段ではキャタピラを用いて昇降をおこなう。
・モードの切り替えはボタン1つで
フラットな走行に適する“Driving Mode”、階段を昇降する“Stair Mode”、静止状態をキープする“Safe Mode”のほか、“Elevated Mode”では目の高さ程度まで椅子が上がり、会話がしやすくなったり、高いところに手が届きやすくなる。モードの切り替えはボタン1つでできるという。
開発チームでは、さらなる新バージョンの開発費用のため、出資を募集しており、2018年末までに商業化させたい意向だ。
Scewo