ウクライナのスタートアップ「PassivDom」が開発しているのは3Dプリント製の家。エネルギーをすべてソーラーパワーの自家発電でまかなうスタンドアローンタイプで、なんと基礎工事や測量、電気の敷設が不要で、二酸化炭素の排出ゼロの環境に優しい家だという。
・“組み立て済み”で届くため、オーダーから1日以内で届く!
しかも、あらかじめ工場で内部構造まで建造された“組み立て済み”状態で届くため、家の設置も非常に迅速だという。もちろん、地理的条件や場所にもよるが、注文から1日以内で家ごと届くというからスゴイ。家の購入という大きなイベントなのに、まるで車を購入するかのような気軽さなのだ。
・独自技術の窓は、冬は暖かく夏は涼しく
カーボンとファイバーグラス製の家フレーム部分は産業用3Dプリンターで製造されたもの。丈夫で軽いのが特徴。ざまざまなサイズや形状で出力することが可能だ。
拡張性のある窓は、独自の窓技術構造が採用されており、窓からの熱を逃がさないので冬は暖かく、夏は外部から窓への熱侵入を防いで涼しく保つというスグレモノ。
・設備はスマホから操作、自宅内環境を自動学習も
屋根部分にはソーラーパネルが設置されていて、これが自宅のエネルギーを生み出す。家の設備はすべて、ユーザーのスマートフォンから操作することが可能だ。
また、“self-learning micro-climate system”というシステムによって、自宅内の気候環境を自動学習するという。
ユーザーごとに異なる自宅環境をモニターし、自宅内の温度や湿度、酸素や二酸化炭素量をチェックし、理想的な温度や湿度を維持してくれる。
・形状、大きさが異なる3タイプ
家は腐食やサビにも強く、約40年間の耐久性を誇る。
“modulOne home(36 平方メートル)”、“modulDva home (36平方メートル)”、現在開発中の“modulMoon”の、形状・大きさが異なる3タイプが用意されているとのこと。世界標準の環境評価LEEDの基準を満たす、環境に優しい自律型の家は2万9900ユーロ(約355万円)~。
PassivDom