特別な仕掛けのない一般的なデスクの表面を、インタラクティブ・ディスプレイに。米のサンフランシスコとNYに拠点を置くスタートアップが、1年ほど前にでも動画を公開したランプ「Lampix」が注目を集めている。
先ごろ、テキサス州オースティンで行なわれていたイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」。その中で開催された、様々な分野のテクノロジー・イノベーションを評価する"Accelerator Pitch Event"の、AR&VR部門を受賞したのがLampixだ。
・机などの表面にARを投影
Lampixは、物理的な素材の表面に拡張現実(AR)を投影。 搭載されたRaspberry Pi、800万画素のカメラ、プロジェクターの働きによって、ガラスや周辺機器がなくても、自分の手でコンピューターを操作することできるという。
カメラは対象物やユーザーの体のパーツの動きをトラッキングし、次の動きを予想・反応。コーヒーの小さなフタなどを、ゲーム内の移動する物体として利用するといった応用法も考えられる。
・アナログな文書を簡単にデジタル編集
アナログな文書とデジタル上のデータのやりとりも簡単で、ユーザーは紙のドキュメントからコピー&ペーストしたり、文書をアップロードし、PC上で編集するといった作業もストレスなく可能だ。
また、別のユーザーとのプロジェクトの共同作業もスムーズにできるよう設計されており、Lampixはドキュメント上の変更をリアルタイムで反映するということだ。
プロジェクターを使用しているため、明るい部屋や光る表面には使えないといった弱点はあるものの、身近に置いておけば便利そうなこのガジェット。今後の展開が楽しみだ。
Lampix