そうした反響に応えるため実施したのが、Airbnbを利用した地方学生の就職活動支援キャンペーン。3月31日までに利用したユーザー先着20名を対象に、宿泊費を50%キャッシュバックするというものだ。
地方に住む学生からすれば、大盤振る舞いともいえるキャンペーン。運営元がそこに込めた思いは、どんなものなのだろうか。ウォンテッドリー社執行役員、ビジネス担当の藤本 遼平(ふじもと りょうへい)氏に、話を聞いた。
・すべてのビジネスパーソンにさまざまな出会いを提供したい
Q1:まずはさかのぼって、「Wantedly」提供のきっかけから、お聞かせください。
きっかけというより、どのような思いからサービスが誕生し、何をめざしているのかをお話しします。
弊社では、「シゴトでココロオドル人をふやす」を企業理念に、ビジネスSNSを軸としたサービスを展開しています。働くことを通じて個人が難題に取り組み、自身の成長や社会貢献を実感して、結果的にパフォーマンスが高まる人を増やしていきたい。そのような思いから誕生した「Wantedly」は、すべてのビジネスパーソンに、さまざまな出会いを提供するプラットフォームをめざしています。
Q2:Airbnbを利用した今回のキャンペーン。学生からの反響は、いかがなものでしょうか。
お申し込みやお問い合わせも多数あり、SNSでもたくさんシェアしていただきました。いい反応が得られたと、実感しております。
・地方学生に対する支援は今後も実施予定
Q3:今回のようなキャンペーンは、今後も行っていくのでしょうか?直近の展開で決まっていることがありましたら、教えてください。
まだ具体的な時期は決まっていないですが、今後も地方学生に向けた支援は、行っていきたいと考えています。
今回は春休み限定の企画でしたが、(今後は)通年でできる施策を実施していきたいと思っています。
Q4:サービスローンチから数年。学生の利用者数も、10万人を超えました。ここまで大きくなったことに対する、提供側の思いをお聞かせください。
「Wantedly」をリリースして5年。現在2万社の企業と、月間150万人のユーザーにご利用いただいております。当初は、新卒採用にフォーカスしたツールではありませんでしたが、多くのインターン募集が掲載されるようになり、それに伴って学生ユーザーも増加し、結果として10万人を超えました。
学生も含め、多彩なユーザーが増えれば、企業側もより多様な募集を出せるようになると思うので、転職だけではなく、新卒採用やインターンなどさまざまなシーンで利用されるビジネスSNSになれるよう、より良いサービス作りに努めていくつもりです。
(取材・文 乾 雅美)
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