愛する家族や友人を亡くしたとき、人は深い悲しみにおそわれる。そして、死の事実を受け入れるには時間がかかる。そんなとき、心の拠りどころとなるのが故人との思い出だろう。
手元に残された、たくさんの写真やビデオ。そうしたものを、故人と親しかった人が持ち寄って共有できるサービスをカナダのスタートアップFragment .lifeが開発中だ。
・トリビュート動画を作成
何かの記念に一緒に自撮りしたり、イベントの集合写真に収まったり。ときに、旅行を楽しむ様子をビデオに撮っているかもしれない。
そうしたデジタルに保存されている思い出を持ち寄ると、自動でトリビュート動画が作成されるのがこのサービスだ。
・ネット上で「葬い」
故人の写真やビデオを眺めるのは珍しい行為ではない。生前の関わりが深ければ深いほど、そうしたコンテンツをたくさん持っているものだ。
それらを自分だけのものにしておくのではなく、故人と親しかった人同士が共有する。現実の社会では葬儀の場で故人への思いを語り合うことがあるが、Fragmentはまさにネット上の「葬い」となる。
Fragmentのプラットフォームでは、世界どこに住んでいようともそれぞれがスマホやPCから写真やビデオを提供することができる。メモなどを加えることも可能で、最終的にそうしたコンテンツは動画にまとめられる。
デジタル社会となったいま、こうした故人の偲び方もありなのだろう。