ユーザーは、セルフスタンドに設置されている支払機を操作し、駐輪スペースに固定された自転車を解錠して利用するシステムだ。
しかし、このシステムは、セルフスタンドの設置など、インフラの整備に膨大な資金を要するうえ、自転車の借り出しスポットが限られてしまうため、ユーザーにとって、必ずしも利便性が高いものとは限らない。
・駐輪スタンド不要のバイクシェアリングサービス
米カリフォルニアのスタートアップ企業「Spin」は、2017年3月、米テキサス州オースティン市と提携し、駐輪スタンド不要のバイクシェアリングサービスを開始した。
「Spin」の自転車はGPSによって常時追跡でき、対象エリア内であれば、どこでも安全に駐輪できるよう、ロックが装着されている。
ユーザーは、スマホアプリから、現在地周辺にある利用可能な自転車を検索でき、スマートフォンからロックを解除する仕組み。
「Spin」では、2017年内に、全米で10万台以上の自転車を展開したい方針だという。
・バイクシェアリングサービスが多様に広がる
駐輪スタンド不要のバイクシェアリングサービスとしては、「Spin」のほか、中国の「Mobike」や日本の「COGICOGI」などもリリースされている。
各地域にとっては、従来のセルフスタンド式に加え、「Spin」のようなサービスが多様に増えることで、地域の規模や特性に合わせたパーソナルモビリティを整備しやすくなるかもしれない。
Spin