自分の好みの音楽がラジオから次々と流れる-。そんな使い方ができる音楽ストリーミングの「Pandora」。
音楽ストリーミングサービスをめぐっては、定額制のものではApple MusicやSpotifyが先行しているが、ここにPandoraも加わる。月額9.99ドル(約1100円)の新サービス「Pandora Premium」を間もなく開始すると発表した。
・好みの音楽だけを流す“ラジオ”
定額制サービスとしては後発組となるわけだが、もちろんマーケット開拓のための工夫がこらされている。
そもそも、Pandoraはラジオ型のサービス。ユーザーが選んだ曲に基づいて、その後はPandoraがユーザーが好みそうな曲を選んで流すというのが売りだ。
その点、Apple MusicやSpotifyはどちらかというと、好きな曲をユーザーが自分で選んだり、リリースされたばかりのものをいち早く聴けたりできるのが特徴。この違いが新サービスでも強調されている。
・お手軽にプレイリスト作成
具体的には、何百万もの曲の中から好きな曲をいくつか選ぶ。そして「Add similar songs(類似の曲を追加)」ボタンをタップすると、Pandoraが好みに近い曲を集めてプレイリストを自動で作成してくれるのだ。
このメリットはというと、全てを自分で選ばなくてもいいということ。経験のある読者もいるかと思うが、「フィットネス用「ドライブ用」などシーン別のプレイリストを全て自分で作成しようと思ったらかなりの時間がかかる。
何かをしながらのBGM音楽ならば、プレイリスト作成にそこまで労力をかけたくない。そんなときに便利だろう。
この新サービスがApple MusicやSpotifyの“牙城”を切り崩していけるのか、注目が集まる。