・どんな方向にも動く球形タイヤ+人工知能
磁気浮上サスペンションで車体本体と連結するタイヤで、球形ゆえに、真横を含めどんな方向にも動くことができるという。
今年のモーターショーでは、さらに改良を加えた「Eagle 360 Urban」をお披露目する予定だ。改良版「Eagle 360 Urban」の特徴は、何といっても人工知能を実装している点。
・路面状況を常にモニター&学習
タイヤには、センサーを搭載した特殊なゴム“bionic skin”が使われており、路面状況を継続的にモニターし、タイヤのトレッドを調整するという。
タイヤ表面の下側には、電気で作動するアクチュエータが設置されている。例えば、路面が濡れた状態のときには、タイヤトレッドを“さざ波”のような形状に、逆に路面が乾いているときは滑らかなトレッド形状にチェンジさせる……といった具合だ。
人工知能を活用することによって、将来的にはどの路面状況ではどのトレッドパターンがベストなのか学習し、随時調整をおこなうといったことが可能になるかもしれない。
・インターネットを通じて、他の車両とデータ共有も
インターネットを経由して、同種のタイヤを装着している他の車と通信を共有するようなことも検討されている。
車両間でデータの送受信をおこない、データ共有することで、走行予定先の路面状況などに容易に対応できるようになる。
・パンクを検知し、応急処置を実行
さらにはパンクを検知することもでき、もしパンクした場合には、パンク箇所が路面に設置しないようにタイヤが回転し「タイヤ内部から密閉剤が流れ出して穴をふさぐ」といった応急処置を実行するという。
今年の“Geneva Motor Show”は、2017年3月9~19日まで開催予定。既存のタイヤの概念を覆す“未来式タイヤ”の実現に期待が集まる。
Eagle 360 Urban