主にゲームやアニメ、映画など、エンターテインメントの分野で進化してきたが、最近、ジャーナリズムでも、この技術が応用されはじめている。
・CNNがVR専門プラットフォームを開設
これまでに50本以上のニュースコンテンツを360度動画で製作してきた米ニュース専門放送局CNNは、2017年3月、VR専用プラットフォーム「CNNVR」を正式に開設。
CNNが配信するダイナミックなVRコンテンツに、視聴者が様々なデバイスからアクセスしやすい環境を整備した。
具体的には、ウェブサイトのほか、CNN公式スマホアプリも360度動画に対応。
グーグルの「Daydream View」、サムスンの「GearVR」、オキュラス社の「Oculus Rift(オキュラス・リフト)」といった主要なVRヘッドマウントディスプレイでも、CNNのVRコンテンツを視聴することができる。
・放送業界でのVR活用の広がり
放送業界では、CNNのほか、英国放送協会(BBC)が360度動画のユーザー実験に着手した。
北欧スウェーデンの公共テレビ局であるスウェーデン・テレビ(SVT)でも、スウェーデンのスタートアップ企業「WonderWorld VR」と提携し、360度動画再生アプリ「SVT360」を開発している。
時空を超え、遠い出来事を瞬時に目の前に引き寄せることができるVRは、ユーザーに疑似体験させることで、より共感をもたらしやすいのが特徴。
従来のテキストや画像、音声、動画に加え、新たな表現メディアとして、VRに期待される役割は、ますます大きくなりつつあるようだ。
CNNVR