米調査会社IBISWorldによると、その市場規模は、米国で、年間およそ80億ドル(約9,180億円)となっている。
・広告ステッカーを貼ったマイカーで報酬がもらえる!
米カリフォルニア州で2015年に創設された「Wrapify(ラッピファイ)」は、ドライバーと広告主の企業とをつなぐオンラインプラットフォーム。
ドライバーは、広告主が無償で提供する専用ステッカーを自動車のボディの全体または一部に貼り、専用スマホアプリをインストールしたモバイル端末を携帯して運転すると、走行距離やエリアなどに応じて、1ヶ月で264ドル(約30,290円)から452ドル(約51,860円)の報酬が得られる仕組みだ。
ドライバーの走行状況はスマホアプリを介して常時追跡され、広告主は、走行中の自動車の台数や移動ルートのほか、インプレッション数やリーチ数などもリアルタイムで閲覧できる。
・クラウドソーシングを活用した21世紀型の屋外広告モデル
「Wrapify」は、現在、サンフランシスコやニューヨーク、ボストンなど、米国26都市で展開。
これまでに、オンデマンド配車サービス「Lyft」やカーシェアサービス「Zipcar」、インターネットオークションサイト「eBay」などで活用実績があるという。
「Wrapify」と同様のプラットフォームとしては、ロシアの「StickerRide」も運営されているが、クラウドソーシングやシェアリングエコノミー(共有経済)のコンセプトを生かした“21世紀の屋外広告”のひとつとして、今後ますます広がっていきそうだ。
Wrapify