・アプリを通じたホームレス支援
スマホアプリ「StreetChange」。一般の人々が同じ街に暮らすホームレスの人たちに対して、手軽に寄付を行えるという便利すぎるアプリだ。開発者は、ともにペンシルバニア大で研究活動を行うアンドリュー・シーゲルとダン・トレギラ。アプリはiOSとAndroidの双方に対応している。
仕組みとしては、ホームレスの各個人がアプリに今自分が必要としている物品のウィッシュリストを10~15個程度登録する。登録を行ったホームレスの人々は、Bluetoothに接続したビーコン(発信機)を肌身離さず持っており、その圏内に入って情報をスマホで受信した一般の人々が、支援したいと思ったホームレスにアプリ経由で寄付を行う。
・社会福祉士との連携でホームレスから脱却を
ホームレスがアプリに登録するにあたっては、事前に専門知識を持つ社会福祉士との面談が必須となっている。
現在喫緊に必要なものをリスト化するだけでなく、自らの住居を得てホームレスから脱却するという長期的なゴールに向けて詳細な計画もともに作成してゆく。
衣類や毛布、交通機関のバウチャーから歯ブラシまで、生活にあたってホームレスのニーズは多種多様だ。アプリユーザーは各ホームレスの写真やバイオ、メッセージなどを閲覧することができ、支援したいと思ったホームレスに、アプリ経由で1ドルから手軽に寄付を行うことができる。必要な物品に対する目標金額が達成されたら、担当の社会福祉士を通じてそれらが支給される。
ホームレス支援の敷居を極限まで低くしたフィラデルフィア発のこのイノベーション、広まってほしいサービスの一つだ。
StreetChange
Location-based app helps users donate essentials to nearby homeless people