これは決して、日本国内だけの問題ではない。その証拠に、海外でも「eSight」のような頼もしいプロダクトが誕生している。視覚障がい者のために開発されたヘッドセットで、健常者とほぼ同等の視界を提供する画期的な製品だ。
・かつてないほどの明瞭な画像を超スピードで提供
「eSight」の視覚機能は、HDカメラとヘッドセットの前面に据えた2つのセンサーで稼働する。独自のアルゴリズムによってビデオフィールドを強化し、ユーザーが見たものを、ヘッドセットの眼鏡部分に当たる、2つのOLEDスクリーンに表示する仕組みだ。
画像はフルカラーで、高精度かつ高精細。前例のないほどの明瞭さとスピードで、鮮明な景色をユーザーに提供する。特許を取得したオリジナルのBioptic Tilt機能によって、周辺視野を最大にしながら、最適な表示位置にデバイスを調整することも可能だ。
重さは、4オンス(約113グラム)未満と超軽量。HDMIポートも装備されているため、Wi-Fi接続でデジタルコンテンツをストリーミングすることもできるという。
・試用したユーザーから喜びの声続々
黄斑変性、糖尿病性網膜症、眼球白内障、緑内障やスターガート病など、広範囲の視覚症状に対応。目が不自由でも独立した生活ができると、サンプルを着用した多くのユーザーから喜びの声が上がっている。
今のところ、一般販売はなし。専用メールフォームに必要事項を記入すれば、購入に関する情報を得られとのこと。痛ましい事故を防ぐためにも、日本での発売を期待したい。
eSight