視覚に障がいのある人も、手首につけたスマートウォッチで時間を確認したり、メッセージを受信したりできるのが当たり前になってほしい。
そんな思いで韓国のスタートアップが開発した点字のスマートウォッチ「Dot」の発売が間もなく始まる。3月にイギリスで、続いて4月に韓国と英語圏の国々でリリースされる。価格は290ドル(約3万3000円)。
・対応言語の拡大視野
韓国と英語圏での発売が先行するのは、対応する言語が今のところ英語と韓国語のみのため。
ただし、対応言語の拡大をすでに予定していて、その中に日本語も入っている。他にはアラビア語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語などがある。
・メッセージを瞬時に点字化
Dotは4つの点字が文字盤に現れる仕組みになっている。Bluetoothでスマホと連携し、セレクトボタンを1回押すと何時何分と時刻が点字で表示され、もう1回押すと秒、さらに押すと日時となる。
さらに、スマホに届いたメッセージやメール、ノーティフィケーションを点字化して表示することも。
表示できる点字は4つのみだが、右側のタッチセンサーを触ることで次の点字に移ることができる。
ちなみに、メッセージなどの点字の表示が自動で変わっていく設定にすることも可能で、これを使えば流れるようにメッセージを読み取れる。
・コール発信者情報も表示
メッセージなどの受信がDotにまずはバイブレーションでお知らせされるのと同様、スマホの着信も振動で確認できる。
加えて、ボタンを押して点字で発信者情報を確認したり、電話に出たりすることもできるが、こちらの機能は現在iOSデバイスでのみ使えるとのこと。
機能、デザイン共にすでに出回っているスマートウォッチに引けをとらないこのDot、世界中に2億8500万人いるともされる視覚障がい者にとって画期的なものとなりそうだ。