・燃料電池自動車「MIRAI」の技術がベース
このバスのベースになったのは、同社が“燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」”向けに開発したシステム「トヨタフューエルセルシステム(Toyota Fuel Cell System、TFCS)」。2つの“固体ポリマー電解質”が搭載されていて、それぞれ114kWの出力を出すことが可能だ。
・災害時には、一時的な電力供給源にも
10本の高圧水素タンクには最大600リットルの水素を貯蔵でき、順番にニッケル水素バッテリーを充電していく。また、最高出力7.2kW、235kWhの電力供給能力を有する。そのため、災害などの緊急時に、一時的な電力供給源として活躍することも期待される。
・3月に運行開始予定
バスは乗客76名+運転手1名乗りで、高齢者や子どもも乗降しやすいノンステップ仕様。
1台目に続き、2台目が3月納品の予定で、同月中に通常運行を開始する見込みだ。
・2020年東京五輪までに100台
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、東京を中心に100台以上が導入されることになっているという。
従来に比べて、さらなる燃焼機関の効率アップが期待されるのに加え、二酸化炭素を排出しないため、環境への影響が少ないメリットもある。今後は、公共交通バスには水素電池が常識…なんていう日も当たり前になるのかもしれない。
トヨタFCバス