そんな時代を象徴するようにリリースされたのが、この「Summon(サモン) 」。“旅するように仕事をしよう!”をコンセプトに考案された、 フリーランス向けの集客・予約受付・決済プラットフォームアプリだ。アプリに簡単な項目を入力するだけで、簡単に個人のホームページを開設することができるというもの。店舗や事務所を構えなくても、独立の第一歩を踏み出せるのだから、副業希望者には見逃せない話だ。
提供元は、2015年創業のMOSO mafia。代表取締役CEOの渡邉 大介(わたなべ だいすけ)氏に、早速詳しい話を聞いた。
・お金や場所がなくてもすぐサービスを開始できるソリューション
Q1:まずは、このようなサービスを提供するに至ったきっかけから、お聞かせください。
以前、別の事業として、店舗型のエステサロンを経営していました。その中で店舗型のサービス業のような初期費用と固定費、利益率の高い形態のビジネスは、今後立ちゆかなくなると感じました。
同時にサービス業で独立してしまうと「より自由で自分らしい働き方」が困難になるのではと思ったのです。そこで、お金や場所がなくても、すぐに自分のサービスを開始できるソリューションとして、スマホと写真1枚で予約・決済可能なアプリ「Summon」を開発しました。
Q2:「Summon」を利用することで、フリーランスユーザーは、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
まず、自分のサービスを発信するホームページを、どんなツールよりも簡単に、アプリだけで作ることができます。単なる情報発信だけではなく、メニューを登録して販売したり、空き時間と連動して、自動の予約をすることも可能です。
また、月額課金形態の会員メニュ-や定期購入、イベントやセミナー型のメニューなども、すべて同じホームページ上で販売できるため、場所を借りなくてもすぐに、ビジネスを開始することができます。しかも、初期費用も月の固定費も無料です。
・すでに月間50万円以上の売り上げを計上している人も
Q3:リリースから約2週間。ユーザーからの反響は、いかがでしょうか。
現在、約300名の方が利用しています。中にはすでに、月間50万円以上の売り上げをあげている方も出てきています。
これまでにもWixなどのホームページツールはありましたが、アプリのみ、しかも、ワンステップですべてできるのは、本サービスだけです。そこが、ITが苦手なサービス業の方にも、受け入れられたようです。
Q4:今後の展開について、教えてください。
今後はオウンドメディアを作成できる機能や、メディアと連携したEC機能、「Summon」を使っているユーザーのマッチング機能などを開発していきたいと思っています。そして、今年中に1万人のユーザー獲得をめざします。
日本は海外に比べて、フリーランスで働く人が少ないと言われている。しかし、「Summon」のようなサービスが今後増えれば、その状況も改善できるのではないだろうか。アプリの認知と普及に、期待したい。(取材・文 乾 雅美)
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