自動車メーカーがこぞって開発を進める自動運転車。その多くは、一般消費者が乗る車を想定している。
しかし米国のスタートアップEmbark社が手がけているのは、長距離トラック向けの自動運転ソフトウェア。高速道路での運転アシストに焦点を当てていて、すでにネバダ州で走行テストを行っている。
・ドライバーの負担を軽減
他の自動運転車と同様、Embarkもレーダーやカメラ、深度センサーなどを活用して、自動運転を行う。
ただし、A地点からB地点へと完全に自動運転をするのではなく、高速道路での運転を人に代わって行う。
長距離ドライブをする人ならわかるかと思うが、ただひたすらまっすぐ走らせるというのはかなり退屈で、こういうときに居眠りなどによる事故などが起こりやすい。
信号で停止することもなければ、ギアチェンジをすることも少ないというようなドライブをソフトが代行することで、ドライバーの負担を減らすのが目的だ。
・対向車を確認して追い越しも
ただまっすぐ走るだけといっても、このソフトでは対向車が来ないことを確認してスピードの遅い前の車を追い越したり、障害物を避けたりすることができる。
同社はすでにネバダ州で路上テストを実施。その様子のビデオをこのほど公開した。
いつ商業展開を始めるかなど今後の予定については明らかにしていないが、ドライバー不足問題を抱える運送業界にとって光明となりそうだ。
https://youtu.be/dIbf17-KRDM