米マサチューセッツ州工科大学の研究機関コネクション・サイエンスおよび製薬大手のグラクソ・スミスクラインの共同研究グループで開発中であるのが、日常の行動からインフルエンザウイルスへの感染の有無を判定するアンドロイドアプリ「Flumoji」だ。
あくまでも試作段階であるが、2016年11月から2017年4月までの6ヶ月間、Googleストアにて試験的に公開されている。
・予防啓蒙活動の一環として開発
「Flumoji」は、予防啓蒙活動の一環として開発が進められているアプリだ。
インフルエンザの症状をはじめ、インフルエンザウイルスの蔓延や予防方法を少しでも多くの人々に意識させることで、結果的にインフルエンザ感染を未然に防ぐという狙いがあるようだ。
・センサーで行動データを捕捉し、感染の有無を判定
アプリはスマートフォンに内蔵されたセンサーと連動し、動きに纏わるリアルタイムデータを捕捉。
ユーザーの日常的な動きに加え、活動レベルや社会的レベルから変動度を検知し、インフルエンザの症状が出ている可能性が高いかどうかを絵文字で表示する。
・アプリがシェアされればされるほど精度が上がる
FacebookなどのSNS上で友達にFlumojiを紹介すると、その友達が自身の友達へアプリを紹介する。
こうして、アプリのユーザーが連鎖的に増えていけば、その分蓄積データがどんどん溜まり、より精度の高いリアルタイムデータが得られるようになる。
とは言え、活動データなどの情報がインフルエンザの発症や病気の深刻さを把握するうえでの目安となり得るかどうかについては科学的に証明されておらず、非常に怪しい。
さらなる研鑽を重ね、インフルエンザ予防に有効なツールへと生まれ変わることを期待したい。
Flumoji(Google Play)