インフルエンザに感染したかどうか、まず医療機関にかかり、診断したら早急に治療を開始し、これ以上感染を広めないことが肝要になる。
忙しい人にとって、医療機関にかかる時間をとるのも大変だったりするが、そんな人にとって嬉しい簡易検査ツールの開発が進められているようだ。
・息を吹きかけるだけでインフルエンザを検出!
テキサス大学アーリントン校のPerena Gouma氏が手がける小型のブレスモニターツールで、息を吹きかけるだけで、インフルエンザを検知できるという。
ツールには3つの半導体センサーを搭載。ちょうど一酸化炭素センサーと同じような感じで用いられる。ただし、検知するのは呼気に含まれる、インフルエンザと密接な関係にある特定のバイオマーカー(イソプレン、一酸化窒素、アンモニア)である。
テストでは、専用技術者が取り扱うラボ専用機器と同じくらいの有効性が証明されたとのこと。
・比較的安価で、誰でも入手しやすく
ラボでは高価な装置や技術者が必要になるのに対し、このセンサーは比較的安価に製造することができるのが大きなメリット。
Gouma氏は、一般の人々がドラッグストアなどで、リーズナブルな価格で手軽に検査キットとして利用できるようになればと考えている。これなら誰でも簡単に入手でき、病気をいち早くキャッチしてケアできるようになるはず。
・インフルエンザ以外の病気にも
しかも、このツールはセンサーを変えることで、エボラウイルスなどインフルエンザ以外の病気の検知にも流用できるため、汎用性も非常に高そうだ。今後の展開に期待したい。
University of Texas at Arlington