キャデラックといえば、米自動車メーカーゼネラルモーターズを代表する高級ブランド。トヨタ自動車でいえば、レクサスのような存在だ。
そのキャデラックが、ニューヨークで新たな試みを始めた。「Book by Cadillac」という、会員になれば定額でさまざまなモデルをリースできるというサービス。
多くの消費者にキャデラックシリーズの良さを味わってもらうという新たなマーケティング手法だ。
・走行距離に制限なし
キャデラックファンで、あれもこれも乗ってみたいというクルマ好きにはたまらないサービスだろう。
入会金500ドル(約5万6000円)、そして月額利用料1500ドル(約月17万円)は決して安い設定ではないが、キャデラックのあらゆるモデルを新車で楽しめる。
多くの会員にさまざまなモデルを楽しんでもらうという趣旨から、1つのモデルの連続使用は基本30日で、更新は1回のみ認められている。そうした制約はあるものの、走行距離などに制限はない。
・指定した場所にお届け!
加えて、リースの際の手続きなどが非常にスマートというのも売りだ。保険も利用料に含まれていて、アプリで場所を指定すれば専任スタッフがその場所まで車両を届けてくれるのですぐに乗れる。
また、定期検査やクリーニングなどもキャデラックが全てケア。会員は別のモデルを試したくなったらアプリで予約するなど、まるで洋服を着替えるような気軽さで楽しめる。
車を日常的に使うという需要に、さまざまな車種を体験するという楽しみもプラスしたこのサービス、新たなマーケティング手法であると同時に、カーシェアリングやレンタルなどと並ぶ独立したビジネス形態となるのかもしれない。