・AIとAR機能を追加拡張できるキット
「Hexbug Spider」はそんなロボットツールの1つで、このロボットにAI(Artificial Intelligence、人工知能)と、AR(Augmented Reality、拡張現実)の要素を追加して、機能拡張できるのが「bots_alive」だ。
クモに似た形状の「Hexbug Spider」は、リモートコントロール可能なお手軽ロボットキットだが、もともとAI機能はなく、自律した動きはできない。
「bots_alive」と連動することで、MITメディアラボ発のAI機能を追加でき、ロボット自身が学習し、自分で思考して動作するようになる。
言ってみると、ロボットに“考える脳を与える”ようなものだ。時には間違いを犯したり、次に何をするか熟考して、じっと停止していることもあるという。
・スマホアプリが思考を司る
本来、離れたところからの指令を、赤外線を通じて受信する仕様の「Hexbug Spider」だが、「bots_alive」はこの機能を上書きし、スマートフォンと連携する“赤外線ブラスター”を通じて指令を受け取る。このスマートフォン向けの専用アプリが、ロボットの思考部分を司る。
ロボットはAIで自身の周囲の環境を判断し、赤外線ブラスターを通して周りを“見て”いる。ロボットの上部には“デカール”が設置されており、これがロボットの動きを追跡&認識している。
また、“vision blocks”というブロックが何色なのか判断するのにも用いられる。例えば、赤色ブロックを避けつつ、青色ブロックを探すアクションをさせることで、ちょっとした迷路を抜けさせるようなことが可能だ。
1つの「bots_alive」で最大2つのロボットをサポートできるという。
・Kickstarterで出資受付中
開発者のBrad Knox氏は自律ロボットのクリエイターで、AIを搭載することで、ロボットがより“有機的で生きているような”存在にすることを目標に掲げている。時間の経過とともに、ロボットは学習を積み重ね、それぞれの個性が磨かれていくという。
現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで2月17日まで出資を受付中。1番基本のキットは35ドル(約4000円)~、「Hexbug Spider」付きのコンプリートキットは60ドル(約6800円)~。
bots_alive
Hexbug Spider