地域で伝承される郷土料理、地元の人々に愛される庶民的なB級グルメなど、その地域の文化や風土から生まれ、受け継がれてきたローカルフードは、その地の文化をより深く知る上でも有益だ。
・地元のグルメスポットを案内するガイドを探せるオンラインプラットフォーム
米ニューヨーク市で2016年12月に開設された「FoodieTrip(フーディ・トリップ)」は、地元のグルメスポットを案内するガイドと観光客とをつなぐP2P型オンラインプラットフォーム。
食べ歩きツアー、カフェ巡り、テイスティング、料理教室など、食にまつわるガイドツアーやワークショップを各地域のガイドが登録し、観光客は、これらの登録データの中から好みや条件に合うものを探して予約から決済までをオンラインで処理する仕組みとなっている。
「FoodieTrip」では、現在、米国、フランス、日本、インド、ブラジルなど、世界39カ国72都市を網羅。
寿司づくりワークショップや居酒屋ツアーなど、日本ならではの食文化に触れることのできるものも登録されている。
・訪日外国人に向けたプロモーションツールとして活用できそう
観光庁によると、2015年における訪日外国人の旅行支出は総額3兆4,771億円で、そのうち飲食代は6,420億円と、全体の18.5%を占めている。
日本でも、「FoodieTrip」のような食に特化したオンラインプラットフォームを活用することによって、まだあまり知られていない各地域のユニークな食体験と訪日外国人をつなぐことができそうだ。
FoodieTrip