シンシナティにベースを置く「Cladwell」は、洋服の買い物が苦手な男性に向けた提案サービスを展開している。まず、「Cladwell」では、それぞれのユーザーのデータを集めるところから始まる。念入りに作成されたQ&A方式の質問集が用意され、ユーザーがその質問に答えていくことで、その人の買い物行動の志向、ファッションスタイルの傾向や、ファッションにおける価値観などをリサーチし、その人にとってもっとも有効性の高いワードローブを特定する。集められた情報データは、「Cladwell」の独自のアルゴリズムによって、それぞれの顧客ごとのプロフィールとして記録され、洋服探しの基本的なデータベースとなる。
そして、各ユーザーのプロフィールをもとに、体型に合ったサイズ、ファッションの傾向に沿ったアイテムをサーチし、ユーザーにぴったりの提案をしてくれる。あらかじめ作成されたプロフィールの条件に合ったもののみを提案してくれるため、ジーンズに50ドル程度しか払いたくない人に、150ドルのアイテムを提案すよるうなことはなく、特定の企業との提携で、あるブランドのアイテムばかり勧めてくるというような心配もない。ミスマッチによるストレスも少なく、公平性のあるチョイスなので安心して利用できそうだ。
アメリカのメンズのオンラインファッションサービスは、ここ最近では年10%の利用者数増加を示している成長めざましい分野だという。これまで、毎月ごとに定期でファッションアイテムを届けるサービスや、特定のデザイナーとのコラボやヴィンテージものを扱うような、ファッションにもとから関心がある男性に向けたオンラインサービスはあったが、この「Cladwell」は、ファッションにあまり関心のない男性にフォーカスしている点が、大きな特徴になっている。
Cladwell