そこで、従来ならば持て余しがちだったこれらの端金を電子マネーやギフトカード、プリペイドカードに変換してくれる専用端末「Travelers Box(トラベラーズ・ボックス)」が、欧州やアジアを中心に世界各地で広がっている。
・余った外貨を電子マネーやプリペイドカードに変換
「Travelers Box」は、余った外貨を、電子マネーやSkypeクレジット、iTunesカード、VISAのプリペイドカードなどに変換してくれるサービスだ。
専用端末のタッチパネルで、外貨から変換したいものを指定し、外貨を投入するというシンプルな仕組み。
これまでに、イタリア、カナダ、トルコ、フィリピン、イスラエルなどの空港に加え、日本でも、2016年に、成田国際空港と羽田空港で設置されている。
今後は、香港やインド、オーストラリア、インドネシアなどにも展開していくほか、年間1億人を超える中国人観光客をターゲットに、中国最大級のオンライン決済サービス「Alipay」をはじめ、中国で主要な電子決済サービスもカバーしていく方針だ。
・海外渡航者の増加に伴い、ニーズが高まりそう!?
世界観光機関(WTO)によると、国際観光客到着数は、2015年時点で前年比4.4%増の11億8,400万人。
観光や商用で、より多くの人々が、より頻繁に国境を超えて往来するようになるにつれて、余った外貨を有効に利用できる「Travelers Box」のようなサービスへのニーズも、さらに高まりそうだ。
Travelers Box