・衣料品に含まれる綿を微生物で分解
これには、日本環境設計がもつリサイクルの技術ノウハウが用いられている。同社ではイオンやマルイなど、すでに幅広い小売店と衣服のリサイクルネットワークを形成しており、数多くの実績がある。
微生物を使い、衣料品に含まれる綿を発酵を通じて分解し、燃料となるエタノールを抽出する。
・紙など他素材も活用
ただし、綿から生み出される燃料では、飛行機で使用する膨大な分量をまかなうことは難しい。そこで、リサイクル過程で生じる他の繊維や物質(例えば紙など)も活用し、生産分量を増やそうと計画しているという。
・2020年のテストフライト開始が目標
現在最初の試験プラントを設立中で、2020年には既存の石油燃料と併用することで、テストフライトを開始し、2030年には商業生産にこぎつけたい意向だ。
そのままでは捨てられるはずの衣料品はただのゴミとなってしまう。環境問題の一因となるよりも、はるかに有用で有益な試みだ。今後の展開に大いに期待したい。
Green Earth Institute