世界では自動運転技術やロボットの研究がメジャーとなりつつある。
英国、ドイツおよびスイスの一部の都市では近い将来、自動運転ロボットによるデリバリーが一般化するかもしれない。
・Skypeの創業者がデリバリーロボットを開発
自動運転ロボットによるデリバリーを考案したのは、Skypeの共同創業メンバーでもあるAhti Heinla氏およびJanus Friis氏だ。
2人は2014年、北ヨーロッパのエストニアにてスタートアップ「スターシップ・テクノロジーズ」を立ち上げ、地方のデリバリー業務に革命を起こすロボットを開発。
現在、同社はわずか3年弱にして、英国・ロンドンや米国・カリフォルニア州のベイエリアに支社を構えるほどのグローバル企業へと急成長を遂げた。
・移動をスムーズにする機能を搭載
モバイルアプリを通じて注文を受けると、人間によってタブレット上で遠隔操作されつつ、一目散に顧客の自宅へと駆けつける。
注文者以外が商品に触れられないようになっており、セキュリティーの面では万全だ。
6個の車輪を搭載しており、配達区域内をスイスイ動き回るほか、GPSやカメラ、レーダー機能を駆使し、移動方向を定めたり、障害物を避けて進んだり、交通ルールを順守したりすることもできるようだ。
なお、現時点において配達可能区域は5キロメートル未満に限定される。
・ヨーロッパを中心に活躍中
スターシップ・テクノロジーズは、ロンドンやドイツを本拠とするデリバリー専門企業や、小売業グループを中心に業務提携を締結しており、2016年11月現在、ロボットの総走行距離は2万キロを突破した。
デリバリー業務にドローンを採用したアマゾンとの競争が激化するなか、業界における今後の行方に注目だ。
Starship Technologies