米国サンフランシスコのスタートアップ「Arkami」が開発した。16GBのUSBメモリ「myIDkey」にはアカウントやパスワード、銀行口座番号、パスポート番号などを保存できる。いざ情報を確認したいときは、まず指でスワイプする。このmyIDkeyには指紋センサーがあり、あらかじめ登録したユーザーの指でのみロック解除できる仕組みだ。さらに、音声で話しかけると、ユーザーの声を認識して必要な情報を呼び出すことができるようになっている。例えば「パスポート番号」と話しかけると、スクリーンに番号が表示される。
このUSBメモリが盗まれた場合を心配する声もあるだろう。もし本人以外の人がアクセスしようとして複数回の誤操作があった場合は、データはすべて自動的に消去されるようになっている。また、保存されている情報はすべて暗号化されており、情報のバックアップをパソコンやmyIDkeyのクラウドに保存することも可能だ。
同社は現在プロジェクト支援サイト「Kickstarter」で資金を募っているが、すでに目標額15万ドルの3倍以上の資金を得ており、関心の高さがうかがえる。現在プレオーダーを正規より10ドル安い特別価格139.99ドルで受け付け中で、発送は9月になる見込みという。米国外からの注文にも対応する。
myIDkey