オンライン決済サービスを提供する AnyPay株式会社が、割り勘アプリ「paymo(ペイモ)」を本日リリースした。このアプリは友達との割り勘専用アプリ。
レシートの写真を撮り、paymoで登録されている友達に請求をすることで、キャッシュレスを実現。手数料は無料で、年内に700万ダウンロードを目指すとのこと。
そのpaymoのリリース発表会に出席したので、代表取締役木村新司氏の話しとともに、日本でのキャッシュレス文化の普及の可能性と、paymoがある未来がどうなるか?を見ていこう。
・日本は先進国でもキャッシュレス文化がまだ広がっていない
木村氏は「海外で感じた日本の不便さを解決したい」という大きな思いがある。中国では、Alipay、アメリカではPayPalが普及している。近隣の韓国の利用率は約60%のところ、日本は20%を切っている。(2015年のデータ)
なぜ日本ではまだまだ「現金文化」が根強いのか?ひとつは、人口あたりのATMの多さ。ふたつ目はデビットカード利用率の低さだ。決済の際にその場で銀行から引き落としされるデビットカードの保有率は13% ほどだが、利用率は6%と低水準。
スマホを所持している人の3人にひとりしかインターネットバンキングを利用していない。まだまだ日本では、「モバイルで決済する文化が浸透していない」と言ってよい状態なのだ。そこをどうにかしたい。とAnyPayを立ち上げた。
・オンライン決済サービスAnyPayは9月にスタート
AnyPayは、9月にサービスを開始したオンライン決済サービス。習い事の月謝、写真撮影サービス、物品の販売など、オンラインストアを持たなくてもサービスや商品を販売できる仕組みだ。
筆者もオンラインサロンや写真撮影サービスなどで使っているが、対面で現金のやりとりが発生しないため重宝している。
そんなAnyPayが、リリースした割り勘アプリpaymoをリリース。詳細を見てみよう。
・コミュニケーションを生む割り勘アプリpaymo
割り勘アプリpaymoの使用の流れはこうだ。
1:飲み会で幹事が現金orクレジットカードで飲み会代をまとめて支払う。
2:幹事は、レシートを撮影し、飲み会の参加者へ割り勘した価格の請求を送る。
3:参加者はpaymoの通知を見て、不当な価格でなければ承諾し、クレジットカードもしくはpaymoに溜まった残高(AnyPayと共通)もしくはポイントで支払う。
といった仕組み。
飲み会の現場で全員から現金を集める必要も、お釣りを用意しておく必要もない。わずらわしい手間が一気に省ける仕組みになっている。
paymoの画面はビジネスライクな請求画面ではなく、SNSの要素も含めている。楽しい飲み会、食事会の雰囲気を壊さないスタイルになっているのは純粋に楽しい。
・AnyPay取締役の大野氏に話を聞いてみた
AnyPay取締役の大野氏に、テストで使った際の感想を聞いてみた
「レシートの写真はセキュリティのために入れている要素だけれども、あとから見返したときに、食べたものやその時の楽しい雰囲気を思い出す要素にもなった」と言っていた。たしかに半年後、1年後に見返すログ+SNS的な要素があるのは使っていて楽しいサービスかもしれません。
上で述べた通りオンライン決済サービスは、飲み会だけではなく、サービスの提供や物品販売で大いに役立つ。しかしpaymoは送金サービスではなく、あくまでも「割り勘」に特化する。それはなぜか。
それは、アメリカでのモバイル決済のトランザクションを見ると、割り勘で発生していること。ほかのオンライン決済サービスはできることが多い、でも普及していない。あえて割り勘に特化することで、普及を狙うそう。
飲み会、食事会が楽しくなるpaymoアプリ。テクノロジーによって我々の生活がどんどん便利になる未来イメージが湧くような発表会だった。入会ポイントももらえるので、さっそく使ってみようと思う。
割り勘 アプリ - paymo (ペイモ) かんたん登録で「請求」も「支払い」も on the App Store
https://www.youtube.com/watch?v=JRt_TayNrVM&feature=youtu.be